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手相のひとについていく
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街頭でよく声をかけられる「手相を見させて下さい。」というのは、ちまたの噂では、『某宗教の勧誘なんじゃないか?』とささやかれていますが、実際に知り合いが連れて行かれたケースは一度もない!!
『実話ナックルズ』を信じるのではなく、自分の目を信じ、検証してみようじゃないか!
ということで、逆に待ち構えてみました!
JR新宿駅南口にて。

手相の勉強をしたがっていそうな、独特の雰囲気を持つ方に、自ら近づいて行く事に。

しかし、待てども待てども来てくれない・・・

「僕の手相、見ていいですよ?」
と、言わんばかりに手を開きながら待つも、当たりなし。
少し、新宿駅周辺をぶらぶら歩いてみることに。

まるで「人生に迷ってます」「行き先もわからないまま、僕はどこへ行くのだろう?」
と,悲壮感を漂わせながら歩いてみるも、まったく声はかけられないまま。

途中、路上で歌っているシンガーに感動しているところ、写真スタッフから「昨日、渋谷の109の前で見たよ」という『有力な情報』を得ることが出来た!!
早速、109の前で待機!
ここなら、確かに若者が多く、捕まえやすいのかも。

どこや~?
どこなんや~?
・・・が、待てど暮らせど手相の勉強家はいない。
なんだか、ナンパ待ちしてるギャルが声をかけてくれない気持ちが分かる気がした。
もう今日はギブアップ!
また後日チャレンジすることに。
気づいたら僕は、渋谷の路上シンガーに心を打たれていた。

・・・そして、後日、今度挑戦した場所は『中野駅』
ここなら、人は少ないが、人生に迷っている人がたくさん居るはず!!きっと!!

注)偶然にも格好が同じなのは、1軍の服が少ないからです。
張り込みをし始めて3分足らず・・・
いたいたいた!!

写真では分かりづらいかもしれないが、僕の目線の先にいるメガネをかけた白シャツの男性が、色んな男性に話しかけているではないか!!
さっそく、僕も落ち込みながら話しかけられるのを待つことにした。


小学生の女の子を見つめ、危ない男をアピール。
すると・・・
本当に落ち込んでいると思われたのか、危ない人間と思われたのか男性が僕に向かって近づいてくるではないか!!
そして、僕の前で立ち止まる。
きたきたきた~!!

手相の人「あの~、すいません、手相の勉強をしているんですけども・・・今お時間大丈夫ですか?」
僕「えっ?・・あっ・・はい・・」
とうとう話しかけられる事に成功!
手相「今日は、お仕事ですか?」
僕「いえ、友達と待ち合わせをしていたのですが、友達がドタキャンしてしまって・・・どうしようか迷ってたところなんです」
と、この時のために、会話のシュミレーションはバッチリだ!!
いざ、検証スタート!!
(ここまで長くてすいません)

手相「じゃあ、さっそく右手を出してもらっていいですか?」
僕「はぁ・・」
おもむろに僕の右手をつかみ、手相を見始めるスポーツ刈りの男性。
噂で聞いたマニュアルでは、
1.手相をまず思いっきり褒める
2.手相で重大な欠点を見つけ、悩み事があるんじゃないか、と不安を持ちかける。
3.さらに、将来の事はどう考えているのか?と、追い込む。
4.自分じゃ解決できないから、本部へ行きましょう」と、強引にビルに連れて行かれる。
5.後は・・・ご想像にお任せ。
という手順だった。
果たして、本当だろうか??
手相「すっごいいい手相をしていますね!」
僕「そうなんですか?」
手相「運命線が下まで伸びています。これは、よく社長になるような人が持つ線ですよ」
僕「はぁ・・・」
さっそく、マニュアルどおりのせりふを言い出してきた!
ここまでは順調。
ちなみに、これが僕の右手の手相です。

話はどんどん進む。

手相「頭脳線も長い!きっと、いい大学にでているんでしょうね」
僕「いえ、高卒です」
手相「あっ、失礼しました。ちなみに今、お仕事は?」
僕「フリーターなんです」
手相「そうなんですか。今のご時勢では、大変でしょうね・・・」
なんと、まさに絵に描いたどおり、想像通り進んでいく!
何より一番驚いたのが、この男性『ずっと笑顔から戻らない・・・』

楽しそうに談笑していたのもつかの間、なにやら右手の一点を見つめて動かない男性・・・。
手相「・・・親指のシワが、かなり多いですね・・・ここのシワは、ストレスをたまるごとに増えていくシワですよ・・・」
僕(そんなシワあるの!?)
手相「これは、ちょっとやそっとのストレスではないですね・・・普通の生活では直らないかも・・・それどころか、どんどん増えていく一方ですよ・・・」
僕「えっ・・・そんなにヤバいですか?」
手相「そうですね・・・今、もうちょっとお時間ありますか?」
でた~~~!!
不安をあおるだけあおり、とうとう、最終段階まで・・・
・・・これは、きっと本部のビルに誘う合図だ・・・。
正直、怖い。
笑顔でも瞳孔が開きっぱなしのこの人が怖い・・・
・・・でも、せっかくここまできたんだ。検証しなければ・・・
・・・・・・・やるしかない・・・
僕「時間は・・・今日は一日空いています」
手相「そうなんですか?」
僕「大丈夫です!」
手相「じゃあ、僕はこの後、予定を思い出したんで、ここで失礼します」

僕(え~~~~~~!!!!)
手相「それじゃ、ありがとうございました。頑張ってくださいね。」
僕「はぁ・・・」
そして、手相の人は中野の商店街に消えていきました。
駅前でポツンと一人のこされる。
宗教にも呼んでくれない、悲しさを味わってしまった。
終わり。
