2008/08/25 鬼平犯科帳 (池波正太郎)
〔アマゾン価格〕第一巻540円
〔お勧め度〕

小学校の頃から国語が苦手だった...。言うのもなんだが、私自身は完全に受験戦争の申し子で、そんな苦手な国語も有無を言われぬ環境で勉強してきたわけだが、この国語に関しては今から振り返ると日本型教育は弊害でしかないのではと思ったりする(実はけっこう真剣に思っている)。
というのは、高校までは文学(大衆向も含め)を一度も楽しめたことがなかったからだ。文学はどうしても勉強の一環...なんてことを考えてしまう。"読書感想文"なんて夏休みの課題があったことも純粋に楽しむことから遠ざける一因であるし、教科書に掲載の物語なんてなおさらだ。
そんな呪縛からようやく解き放たれたのは、大学に入ってから。受験のプレッシャーなしで読む小説は、"なんて"楽しいものかっ!たった数百円でとてつもない感動が得られるってば、最高・最強のエンターテイメント!...おっと、長らくゲーム業界にいた私が言うのはマズイか...。
かくして、完全に味をしめ、むざぼるように小説を読む日々が始まるようになった。
今や尊敬する作家は何人もいるが、その大学時代、最もハマったのがこの「鬼平犯科帳」。
絶対的な男的男・長谷川平蔵の存在感200%の爽快な勧善懲悪ストーリー。周囲を取り巻く個性満載の同心・密偵は、話を経るごとに次々と登場!彼らと平蔵との人情物語が醍醐味でもある。それら魅力は簡単には書き切れない...至極の逸品。
ちなみに、私は新卒で就職した会社面接で「鬼平犯科帳とヘビーメタルが好きってどんなキャラやねん!」ってとこが気に入られ、内定を得ました(笑)。そんなメモリアル作品でもある...。
話は遡るが、「受験勉強」という変なバイアスなく、小さな時からこのような素晴らしい小説を純粋に楽しんでいたならば、国語は私にとっても大好きな教科になっていたのではないのかな...。まぁ、大人だから分かる味ってのもありますが...。
(社長)
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